押出成形セメント板 ECP(Extruded Cement Panel)とは??? 中高層の鉄骨建築物における外壁
押出成形セメント板 ECP(Extruded Cement Panel)とは
出典:押出成形セメント板協会 ECP協会
1. 概要
押出成形セメント板 (Extruded Cement Panel.略称 : ECP) は、 主として中高層の鉄骨建築物における外壁および間仕切壁に用いる材料で、 セメント・けい酸質原料および繊維質原料を主原料として、 中空を有する板状に押出成形しオートクレーブ養生したパネルです。
2. 規格および仕様
押出成形セメント板には、2003年に日本工業規格(JIS A 5441: 2003)が制定されています。
外壁標準工法
外壁に使用する場合は、Zクリップと呼ぶ取り付け金物を用いて取り付けを行ないます。この工法は、建物の変位追従性に優れた完全乾式工法です。押出成形セメント板の使い方により、縦張工法と横張工法があります。
縦張工法
(公共建築工事標準仕様書 外壁パネル工法A種)
押出成形セメント板を縦使いし、建物の変位に対し、ロッキングにより追従させる工法です。
押出成形セメント板は、各段ごとに構造体に固定した下地鋼材で受け、四隅のZのクリップで取り付けます。
横張工法
(公共建設工事標準仕様書 外壁パネル工法B種)
押出成形セメント板を横使いし、建物の変位に対し、スライドにより追従させる工法です。
押出成形セメント板は、積み上げ3枚以下ごとに下地鋼材に固定した重量受け金物で受け、四隅のZのクリップで取り付けます。
3. 特長
(1)力学的性能、耐久性能、耐火性能、耐震性能に優れています。
(2)タイル・塗装・素地など、自由に仕上げを選ぶことができます。
(3)乾式工法のため、施工性に優れています。
(4)工場でのプレカットにより、現場内での廃材の発生を少なくします。
4. 使用用途と出荷数量
主に建築物の外壁や間仕切壁に使用され、またプレハブ住宅の床材などにも採用されています。塗装仕上げやタイル仕上げに適しており、設計者の意図する建物のイメージが創りやすいことも魅力になっています。
(出典:押出成形セメント板協会 ECP協会)
5. 主な記載文献
(1)国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「公共建築工事標準仕様書」(建築工事編)、同「建築工事監理指針」
(2)日本建築学会「建築工事標準仕様書・同解説」(JASS 27 乾式外壁工事)
(3)日本建築学会「非構造部材の耐震設計施工指針・同解説および耐震設計施工要領」
KCEE合同会社 法人番号: 3030003019362
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